Belgian Beer
「ベルギービールウィークエンド2019」で10年間を振り返る
November 2019
「ベルギービールウィークエンド2019」(以下、BBW2019)は、特別な1年でした。なにせ記念すべき10年目を皆様と迎えることができたのですから。BBWは2010年から日本のメジャーな都市で開催を続け、参加者はのべ130万人を超えました。
BBWが大切にしている”レシピ”(要素)は、10年経っても変わりません。いつ来ても新しい体験ができるように、毎年少しずつレシピに手を加えてきました。10年目の初日から今も変わらず、他とはひと味違うビールイベントです。それでは一緒に今年のBBW2019を振り返ってみましょう。
Happy 10th Anniversary!
記念すべき10年目を振り返ってみよう!
2019年でベルギービールウィークエンドは10年目を迎えました!おめでとう!(拍手!)10年前、皆さんは何をしていましたか?違う会社で働いていた?まだ学生だった?はたまた、あの頃は独身だったけど今は子育て奮闘中!?
10年って、皆さんの人生にたくさんの変化をもたらしてきたと思います。それはBBWも同じ。そんなわけで、10年前のBBWを一緒に振り返ってみませんか?10年前のグラス、会場の雰囲気、ポケットガイドなどなど…どう変化していったのでしょう。10年前のBBWは、今のBBWと何が違う?間違い探し感覚でご覧あれ。
2019 was so much fun!
BBW2019はどうやって楽しんだ?
BBWの魅力は「ビール」「グルメ」「音楽」「雰囲気」。これら全てを最高の状態で提供しています。中でも「雰囲気」に関しては、他の野外ビールイベントと一味も二味も違います。立食タイプのハイテーブルが基本スタイルで、ひとりでもサクッと飲みにこれるんです。そう、ひとりでサク飲みも楽しいんですよ!お友達や先輩後輩、恋人、ファミリーと、幅広い層に支持されているのは、この気軽さなのかもしれません。荷物を運ぶ時に使用される運搬用パレットを使ったパレットゾーンでは、パレットをユニークなレイアウトとして再利用し、段差をつけて座れるコーナーになっています。立っても、座っても、寝転んでも楽しめるのが、BBW!
Anniversary cakes!
記念の年にはやっぱり…コレ!
10年目を迎えたBBWでは、今年限定の特別な企画で盛り上がりました。それは、BBWのオリジナルケーキを会場ごとにそれぞれ10名様にプレゼントするというもの!しかも、デザインは10種類あったので、絶対にかぶることのない”映えケーキ”でした!今回は特別に、その10種類のデザインを大公開!こんなにもたくさんのバリエーションで、ケーキをプレゼントしていましたよ!
Live Art
躍動感たっぷり”ライブアート”
BBW開催10年を記念して、日比谷公園会場にベルギー人アーティストのデニス・メイヤー氏を招き、即興で描いてもらう”ライブアート”を開催!道行く人も立ち止まって写真を撮ったりと、刺激的なライブアートを披露してもらいました。デニス・メイヤー氏のアートワークは、国境を超えて幅広い人々から支持されています。
また、今年日本初上陸を果たした生樽「デュベル・オン・タップ」の独立ブースを見ましたか?実は即興でデザインしてもらったものだったんです!よく見ると、デュベルや悪魔といった文字が隠されていますよ。見つけられましたか?あっという間に仕上がった「作品」は、大阪会場と東京六本木会場でもお披露目されました。さて、そんなデュベル・オン・タップについて改めてご紹介します!
デュベル・オン・タップ
タイプ:ゴールデン・エール
どの会場でも一際目立ったこのブース。連日見かけた長蛇の列は、このデュベル・オン・タップを求めに作られた列でした!デュベルは瓶でしか造られず、長年「生樽は実現不可能」と言われていましたが、デュベルが造られてから100年が経ち、遂にBBW2019にて生樽デビューを果たしました!瓶と生樽を比較して飲む方をたくさん見かけました。BBW2019で最もホットでポピュラーなビールは言うまでもなく「デュベル・オン・タップ」!
Music
大物が集う音楽ステージも圧巻!
BBWがベルギービールと同じくらい力を入れているコンテンツ、それが「音楽」です!BBWの舞台に上がるのは、ヨーロッパ各地で知らない人はいないほどの大物アーティストばかり。こんなにも大物を目の前にしてビール片手に無料で楽しめるのは、ベルギー人から言わせると実は「ありえない光景」らしい。
今年は11組のベルギー人アーティストによるライブパフォーマンスが行われました。今回は、名古屋の「Zwangere Guy」、日比谷公園の「Go March」、大阪の「Intergalactic Lovers」、東京の「Hooverphonic」の4組について詳しく紹介します。
フーヴァーフォニック
BBW史上、一番の大物ベルギー人アーティスト。有名なベルギーのポップユニットです。エレクトリックソウル、トリップホップとファンクを織り交ぜ、彼らのビートを聞けば、深呼吸を繰り返してリラックスするような感覚に。東京会場では、音楽ファンが数多く来場し、本物のコンサート会場のような熱気に包み込まれました。日本でいう「のど自慢大会」のような番組でボーカルの女性が選ばれました。因みに左の男性が番組の司会者です!今回の来日中、秋葉原でファンに声をかけられたそうで、その人気は絶大。
インターギャラクティック・ラバーズ
ラジオを通して大ヒットしたバンド。瞬く間に国境を越え、ヨーロッパのみならずアメリカ、カナダ、アジアで多くの音楽ファンを魅了している。大阪は雨の日が多かったですが、ボーカルLaraは来場客の皆さんと雨の中一緒に踊り狂っていたのが印象的でした。彼らもまた、舞台裏ではとてもフレンドリー!BBWへ公演しに何度か来日したことのある親日家の彼らは、プロモーションビデオを日本で撮影したこともありますよ!Youtubeで見る
ズワンゲレ ヒー
ブリュッセル出身の才能あるラッパー。ソロとして活動をはじめると、瞬く間にベルギー国内で人気となり、今最も注目されるひとり。歌詞には様々な社会問題を反映している。言語の壁を超えて名古屋会場では連日大盛り上がりでした!また舞台裏では、とてもフレンドリーで気さくな一面も!いつもニコニコで愛されキャラが魅力的な彼は、超大物ラッパーなのです。
ゴー・マーチ
アントワープ出身のエレクトロニック・ジャムバンド。エレクトリック、ロック、アンビエントを見事にブレンドした心地のいいサウンドと、彼らにしかなし得ない絶妙なリズムが、多くの音楽ファンを魅了しています。彼らは日比谷公園という都会の中の開放的な空間で、彼らの醸し出す雰囲気がとてもマッチしていました!まさに「引き込まれる」ってこういうことね、という感じ。
BEER OF 2019
BBW2019で人気だったベルギービールを発表!
お目当のビールは飲めましたか?各会場で数多くのビールのラインナップに戸惑う人もいたかもしれませんね。BBWalker(BBW専用アプリ)をダウンロードして、事前に飲みたいビールをチェックしていた人もたくさんいたと思います。さて、今回はBBW2019で人気だったビールを一気に12アイテムご紹介します!
マース・ピルス
タイプ:ピルスナービール
「何杯も続けて飲む人が多かったです」とのコメントを出店社からいただきました。こちらのビール、なんとBBW初登場!最高品質のザーツホップを使用しており、洗練された苦味と風味が美味しいビールです。ベルギーに住んでいた人、そしてベルギー人からは口を揃えて「日本で飲める日が来るとはね〜!」という声が挙がりました。BBWの野外イベントで、ゴクゴクと飲めてしまう爽快なビールが人気でした!
ベルヘムス・ウィット
タイプ:ホワイト・ビール
ベルギービールといえばホワイト・ビール!中でもこのBBW初登場ベルヘムス・ウィットは大変人気でした!滑らかできめ細かい泡と、さっぱりと爽やかな飲み口が特徴。ふわふわの泡がクリーミーで、アロマはシトラスやレモンのように爽やかで心地良く、何杯も飲めてしまいそうな軽やかなビールです。
シメイ グランドレザーブ ウイスキーバレルエディション2018
タイプ:トラピスト・ビール
シメイから特別限定醸造ビールが毎年販売されます。今回は、なんとウイスキー樽でシメイブルーを半年以上熟成させたビールがブティックにて限定販売されました!ウイスキー樽をメインに用い、ウッディな香りやスモーキーなアロマを帯び、はちみつやバニラのような甘さが多くのお客様を魅了しました。過去にはラム樽やコニャック樽で熟成させた限定ビールも販売され、それぞれ違った個性に溢れ、上品な仕上がりとなっていました。
パーテル・リーヴェン ブラウン
タイプ:アビィ・ビール
「パーテル リーヴェン」シリーズは、ベルギービールファンの中でも有名!中でも、今年はブラウンタイプが大人気でした!写真を見てわかる通り、濃いダークブラウンをしたビールです。フルーティーな香りはまるでブラックベリーやレーズンのよう!ナッツのような香ばしい香りも感じられ、コーヒーやチョコレートのようなフレーバーによる甘みと酸味が絶妙にマッチしたビールです。
リンデマンス スポンタンバジル
タイプ:ランビック・ビール
リンデマンスからユニークなランビックビールが登場!1〜2年熟成させたグーズに新鮮でフレッシュなバジルを加え、ミッケラー社と造ったコラボビール。香りはフレッシュなバジルそのもの!またブティックで販売されていたこともあり、入荷状況も未知でした。2回目に入荷した商品は発酵の問題でフレッシュなバジル感が味わえず、販売を断念したマル秘話も…。それだけ繊細なこちらのビール、ブティックにて飲めた人はラッキー!
ドゥシャス・チェリー
タイプ:フルーツ・ビール
「おいしいものは変えることはしない」、という醸造所の概念のもと、ドゥシャス・デ・ブルゴーニュは造り始めてから一度も姉妹ビールを造ってきませんでしたが、今回初めて誕生したのがこちらのビール!もちろんBBW初登場です!今まで世に出ていたドゥシャス・デ・ブルゴーニュに、サワーチェリーを混ぜ込み、繊細な甘いバニラと木樽の風味を持つ美しいサワービールに仕上がりました。
猫のブロンド
タイプ:ゴールデン・エール
「やっぱりね」という声が聞こえてきそうです。ブティックで販売していたこちらのビールは、販売開始すると長蛇の列が絶えませんでした。ペットの愛猫にちなんで醸造所の名前を「Brouwerij De Poes:猫の醸造所」と名付けてしまうほど、猫好きな人が造った猫派の為のブロンドエールです。スパイシーなアロマに、バランスの取れた苦味が絶妙。新商品「猫のホップ」も発売しているそうなので、気なる方はぜひチェックしてみてください!
ラロガント
タイプ:ゴールデン・エール
ガレージから始まったホッピーなビール「ラロガント」は、料理に合わせて飲むことを意識して醸造されています。IBU45と若干の苦味があるものの、料理の味わいを邪魔せずにスッキリとした飲み心地と爽やかな後味がクセになります。フリッツを食べながら、ラロガントで流し込む…なんて贅沢!
リーフマンス・グーデンバンド
タイプ:レッド・ビール
様々なビアコンテストにおいて何度もレッド・エールビールの頂点に選ばれており、まさにその名にふさわしいビール。寝かせることにより、ワインのようにより深いアロマと味わい、コクを楽しむことができます。10年経っても、この深みのあるレッド・ビールにはフレッシュさが保たれており、カラメル、リンゴ、ルバーブ、チェリー、そして麦芽の素晴らしい香りがあっという間に広がります。ワイン好きにはぜひ試していただきたいビールです。
セゾンデュポンドライホッピング
タイプ:セゾン・ビール
セゾンデュポンを特別にドライホッピングしたスペシャルバージョンが登場!毎年異なるホップでドライホッピングをしているのが特徴です。今回はスロベニア産のStyrian Wolfを使用したビールです。苦味とトロピカルフルーツのようなフレーバーを持ち合わせ、こちらの貴重な限定ビールが大人気でした!
ジャックスプレシャスIPA
タイプ:IPA
「シンプルでナイスなIPA!」こちらもBBW初登場でした!IPA好きをも納得させるこちらのビールは、飲みやすくて喉の渇きを潤してくれます。グラスに鼻を近づけるとシトラスの香りに包み込まれ、口に含むとIPA特有の苦味を味わえます。とにかく飲みやすい!こちらもグビグビと飲めてしまうホッピーなビール!
イクスイクス・ビター
タイプ:スペシャル・ビール
こちらのビール名は“エクストラ エクストラ ビター”の意味。強い苦みとホップの持ち味を生かした強いフレーバーが魅力。そのバランスは完璧で、辛口で知られるベルギービール評論家のティム・ウェブ氏がブロンドビールで唯一五ッ星を付けました。IPAなど苦味の強いビールが大好きな人にはたまらない味わい!
Get ready for BBW2020!
BBW2020もお楽しみにー!
ゴールデンウィークの名古屋開催を皮切りに、横浜、日比谷公園、大阪、東京会場で開催をし、あっという間に幕を閉じたBBW2019。ここでレビュービデオを紹介します。今年遊びに来てくれた人、残念ながら来られなかった人、来年も(来年は!)行こうと計画している人、ぜひみなさんにご覧いただきたい。
来年について、BBW事務局はまだ特に公表していない…気になる2020年。さて、どうなる!?お楽しみに〜!
記念すべきBBW10年目はいかがでしたか?ここまで成長できたのも皆様のおかげです。本当にありがとうございます。2020年、また会場でお会いできることを楽しみにしています!
ー ベルギービールウィークエンド事務局