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冬を楽しむなら「食」から!美食大国ベルギー【秋冬編】
December 2019
冬になると楽しみなのが、温かいお料理の数々。この季節になると身にしみますよね〜。「美食大国ベルギー」には、そんな温かくて美味しい郷土料理がたくさん!しかも、ベルギービールを使った料理があるのをご存知でしたか?!相性抜群のベルギービールも合わせて紹介しましょう。これで寒い冬も、ポカポカほろ酔い気分でハッピーに乗り切れる……はず!(※保証はできません)
ベルギーは古くから「ヨーロッパの十字路」と呼ばれ、様々な文化が交差するお国柄。ベルギーに隣接するフランスのローマ文化と、ドイツのゲルマン文化と。大国に囲まれたベルギーは食文化を発展させ、食とビールのペアリングを楽しむ国民性が芽生えたと言っても過言ではありません。そんなベルギー人が、この季節に愛して止まない「食 x ビール」のペアリングをちょこっとのぞいてみましょう。
MOSSELEN
ムール貝のホワイトビール蒸し
ベルギー通なら一度は耳にしたことがある料理かも!ムール貝のプリプリの身と煮汁が身に沁みる一品!日本では春になると開花宣言が発表されますが、ベルギーではムール貝解禁宣言が発表されるなど、ベルギーを代表する国民食なのです。ホワイトビールで蒸すのはベルギーならではですね!
ちなみに、ベルギー国民は一人当たり毎年3kgものムール貝を食べているそうですよ。
コルセンドンク・ブロンシュ
ムール貝をホワイトビールで蒸すとなると、やはり飲むのにも相性抜群なのはホワイトビール。中でもこのコルセンドンク・ブロンシュは、自然豊かなナミュール地方の天然水を使用し、すっきりとクセのない仕上がりです。お料理の味をさらに引き立ててくれます!軽い口当たりはビールの苦手な人にもおすすめです。(ALC. 4.8%)
サンフーヤン セゾン
やわらかく爽快な飲み心地が特徴的なサンフーヤン セゾンは、ベルギーを代表するセゾンビールと言っても過言ではありません!ムール貝からしみ出る煮汁と、セロリの香りや調味料に使用されるスパイスが、セゾンビールのホップがもつアロマと調和して最高の相性を生みます。ぜひお試しあれ!(ALC. 6.0%)
CHICONS AU GRATIN
チコリのグラタン
チコリをご存知ですか?見た目はまるで小さな白菜のよう。特徴はなんといっても「苦味」です。ベルギーでは盛んに栽培されており、ちょうど今が旬の野菜なのです!グラタンソースにビールを加えて作る人も多いのだとか。
チコリは生食でも大丈夫なので、サラダとしても大活躍です!
スーパー8 IPA
苦味を感じるチコリにぜひ合わせてもらいたいタイプはIPA。中でもスーパー8 IPAは、ホップを豊富に使用し、苦味とフローラルなアロマが特徴的なビールです。シトラスとグレープフルーツの芳醇な香りとキリリとした調和のとれた味わいが、チコリのグラタンと相性抜群!(ALC. 6.0%)
シメイ ゴールド
「チコリが苦いのに、さらに苦いビールで流し込むのは好きじゃない」というなら、こちらもおすすめします。シメイ ゴールドはマスカットやレーズンを彷彿とさせる華やかな香りを放ち、ドライで切れ味のあるシャープな味わいがチコリのグラタンにぴったり!(ALC. 5.0%)
STOVERIJ
カルボナード
ベルギービールウィークエンドでも定番になっているカルボナードは、ビールで煮込んだビーフシチューのこと。牛肉は溶けるような柔らかさ!ビールが料理の材料になっているのも、なかなかベルギーらしいでしょ?日本でカレーを作るときにハチミツやリンゴを使う人がいるように、こちらの料理にはジャムやチョコレートを入れる人もいるのだとか。
セント・ベルナルデュス・アブト
料理の色とビールの色を合わせると、比較的ペアリング成功率が上がります。カルボナードに合わせると美味しいビールは、このセント・ベルナルデュス・アブト。ドライフルーツや洋ナシ・桃・パッションフルーツの様な複雑な香りに、濃厚なボディとボリュームの後に続くスパイシーな長い余韻が、もう最高!(ALC. 10.0%)
ウェストマール・ダブル
トラピストビール全般がカルボナードと相性が良いです。ウェストマール・ダブルは、プラム・バナナ・干しぶどう・ブラックチェリーのようなフルーティーな香りと、チョコレートやハチミツのような甘い香りがカルボナードとベストマッチ!(ALC. 7.0%)
WATERZOOI
ワーテルゾーイ
ゲント発祥の郷土料理!別名ゲントワーテルゾーイとも呼ばれています。元々は淡水魚が使われていました。
ちょっとここでマル秘話ですが、ゲントの川の汚染が進んで魚がいなくなってしまったことが原因で、現在は鶏肉が主流になったという話も。他にも、白身魚や兎肉で調理されていますよ!秋冬に限らず、年中食べられているみんなの大好きな国民食です。
オードグーズ ティルカン
ワーテルゾーイには、すっきり爽やかなビールがおすすめです。特にオードグーズ ティルカンは、グレープフルーツやフレッシュレモンのような酸味と、穏やかな苦みが特徴のグーズランビックで、ワーテルゾーイのサラッとしたスープとあっさりした鶏肉にとても合います。白ワイン感覚でチョイスしてみましょう。(ALC. 6.4%)
デュベル
すっきりとしたビールが好みでなければ、迷わずこちらのビールをおすすめします。“世界一魔性を秘めたビール”と称されるゴールデン・エールの最高峰!1918年以来、独自の酵母を用いたオリジナルレシピが現在も守られ、2カ月にわたる長い熟成と瓶内2次発酵が繊細な香りと絶妙な苦みを生み出します。料理との相性は言うまでもありません。(ALC. 8.5%)
GIBIER
ジビエ料理
ベルギーのワロン地方ではジビエがとても有名!狩猟解禁となる秋には、世界中の美食家たちがワロン地方のレストランにジビエ料理を目当てに足を運びます。
ジビエ肉は、キジ、野うさぎ、ウズラ、鹿などで、アルデンヌの森が育んだジビエをベルギーのこの季節に美味しくいただけます!
ローデンバッハ・グランクリュ
酸味のあるフルーティーで爽やかな味わいと、独特なコクのある風味が特徴のローデンバッハ・グランクリュ。赤ワインのように味わえるビールです。ジビエ料理にはよくベリー系ソースが使われ、甘味と酸味が絶妙のバランスであるこちらのビールが、ジビエ料理の味わいをさらに引き立ててくれます。(ALC. 6.0%)
グーデン・カロルス・クラシック
ソフトな口当たりで、ワインのような温かみとしっかりとしたボディを兼ね備えたグーデン・カロルス・クラシック。干しぶどう・プラム・洋梨のようなフルーティーな香りに加えて、クローブなどスパイシーなアロマも感じることができ、甘味とコクがジビエ料理と絶妙にマリアージュします。(ALC. 8.5%)
WAFFLES
ワッフル
ベルギーといえばワッフル!秋冬編に登場させてしまいましたが、季節関係なく年中食べられます!特にできたての温かいワッフルは格別。ベルギーのワッフルは、四角い形で味がプレーンの「ブリュッセル風」、丸い形で砂糖を使った甘い「リエージュ風」があります。ワッフルとビールなんて想像できないって?ベルギービールは幅広い種類があるので、ワッフルと合わせて飲むといいビールもたくさんあります!
アウトベールセル アウドクリーク
もちろんフルーツビールならワッフルとの相性抜群!ただ今回は、ランビックビールにチェリーを漬け込んだフルーツランビックをご紹介します。1年物と2年物のブレンドランビックに、1Lあたり400gものチェリーを浸漬。鮮烈なチェリーの香りと果実感、熟成を感じさせるナッツのような香りが調和して、ワッフルをより美味しくいただけます。(ALC. 6.0%)
バリスタ・チョコレート・クォード
チョコレートやエキスを使わずにチョコレート風味を出す製法を使用しています。甘み、苦み、コクはチョコレートの風味を見事に再現していて、11%の高アルコールを感じさせない飲みやすさも魅力です。ベルギーチョコレートやエスプレッソコーヒーを思わせる強いアロマとボディー、そしてアルコール度数が特徴です。(ALC. 11.0%)
様々な文化が交差するベルギーには、こんなにもビールと相性のいいお料理が揃っています。ビールを飲む際、料理との相性を考えて選んでみれば、ワンランク上の大人な楽しみ方ができるでしょう。