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【Let’s SIP!】元ビール嫌いからビール嫌いのみなさんへ

「ビールが嫌いだ」と言う人は、ビール好きにとって挑戦的な人だ。このような人は「本当においしいビールを飲んだことがない」、もしくは「どれだけ多くの種類があるのかを知らない」という2つの可能性があるだろう。かく言う筆者も、かつてはどんな飲み会でも必ずカルーアミルクを注文してしまう程の『ビール嫌い』派だったのだ。だからビール嫌いの気持ちもよく分かるし、ベルギービールに出会った今はビール好きの気持ちも分かる。ビールに苦手意識のある人に向けて、筆者の体験談を織り込みながら飲みやすいベルギービールを紹介しよう!

01.

まずは、ジュースやカクテル感覚でお試しあれ
Try it like a juice or cocktail

ベルギービールの魅力は、多種多様な種類から自分好みのビールに必ず出会えること。元ビール嫌いの筆者が初体験したベルギービールが、フルーツ・ビールの『リーフマンス(レッドベリー)』。見るからにカクテルやジュースのよう!ビールとは思えないほど鮮やかな赤色だ。香りはフルーティーで、味はベリー系フルーツの果樹と炭酸が口の中に広がる。まさに、ベリー系ソーダ!ビールなのに氷を入れてオンザロック風に飲むのもおすすめだ。

他にもピーチ、カシス、アップル、ラズベリー、チェリーなどのフルーツビールが勢揃い。ベルギービールウィークエンドでは過去にバナナ味やパイナップル味、あんず味のビールが出品されたことも。フルーツ・ビールは比較的アルコール度数が低いものが多いので、あまりお酒に強くない人でもとっつきやすいはず。ビール嫌いの人は、まずフルーツビールに挑戦するべし!

02.

フルーティーな香りと、ふわふわクリーミーな泡!
Fruity aroma and fluffy creamy foam

ビールタイプの中でも、ホワイト・ビールは老若男女問わず絶大な人気を博している。ホワイト・ビールは副原料としてオレンジピール、コリアンダー、カモミール、アニスなどのスパイスやハーブを使用。香りはクローブやバナナを思わせる。旨味を閉じ込めるふわふわでクリーミーな泡が特徴的だ。ビール特有の苦味は非常にまろやかなので、大変飲みやすい仕上がりだ。

ホワイト・ビールがどうしてビール嫌いにとって挑戦しやすいのか。これにはもう1つの理由がある。スパイスやハーブを使用しているビール故に、そのような材料をふんだんに使用したメキシコ、タイ、インド、ネパール料理といった真夏に食べたい異国情緒溢れるエキゾチック料理と相性バツグンなのだ!挑戦する際は、ぜひ料理とペアリングすることをお勧めする。

03.

フローラルな香りが華やかなビールを選ぶ
Choose a beer with a gorgeous floral aroma

ディフューザーや香水、お花屋さんのような香りがするビールがあるとしたら、ちょっと気にならないだろうか?ビール嫌いだった筆者も驚いたが、ベルギービールのIPAなら飲めるのだ。「いや、IPAって、苦味の強いやつじゃん!」。はい、米国のIPAは苦みが強く、ベルギー人の舌には合わないらしい。一方、ベルギーのIPAはというと、まろやかな苦みに華やかな香りが特徴的。ホップの豊かな香りとともに、グレープフルーツのような柑橘系のフレーバーを伴ったまろやかな苦みが広がるので、少しビールに慣れてきたら是非とも挑戦していただきたい。

なおIPAだけに限らず、ベルギービールというのは多くのビールが華やかな香りがする。ビール嫌いを少しずつ克服できたら、他のビールも飲んでみてほしい。もしかすると、意外なビールが好みだったりするかもしれない。

04.

ここらへんでハードルを上げてみよう
Let’s raise the bar, shall we?

だいぶベルギービールに慣れてきたら、スペシャル・ビールの中から好みのビールを探して試してみよう。例えばチョコレートを使用していないのにチョコやエスプレッソコーヒーを思わせるビールは衝撃的な味!チョコレートとチェリーを使用したビールはデザート感覚だ。バニラの香りがするビール、柑橘系の香りがするビール、ナッツやキャラメルをブレンドしたような味わいのビールなど……多種多様なベルギービールが勢揃い。ベルギービールウィークエンドでは、スペシャルなタイプを3つに分類。スペシャル・ブロンドスペシャル・アンバー、そしてスペシャル・ブラウン・ダーク

このスペシャルに分類されるビールは、土地や地域の風土がビールに反映されていることがポイントで、小規模醸造所が造る個性溢れる”クラフトビール”のラインアップが楽しめる。

05.

珍しいビールに手を出してみる
Now let’s try a unique beer

人間というのは「限定」「珍しい」「伝統」などの言葉にどうしても弱い。トラピスト・ビールは、まさに魅惑のビール。トラピスト修道院で造られる歴史と宗教と伝統が詰まったレアなビールタイプだ。熟した果実を思わせる甘みに、複雑な味わいが特徴的。また特別限定ビールもよく発表されており、ラム酒の樽やウィスキー樽でビールを醸造した珍しいビールが登場したりもする。

さらにレッド・ビールは、伝統的な赤褐色でマイルドな酸味のあるビール。フルーツは使用していないが、とてもフルーティーで上品な味わいは、まるでワイン!ビール嫌いだった筆者の最近ハマっているビールは、なんとこちらのレッド・ビールタイプである。

ベルギービールウィークエンドの大ファン(ビール好き)から「グラスが小さい!もっと飲みたいのに!」と言われることが稀にあるが、 我々の目的は、ビールに苦手意識がある方や、ベルギービールを知らない方に向けて、ベルギービールの素晴らしさを知ってもらうためでもあるのだ。グラスはビール好きには物足りない大きさなのかもしれない。だがビールが苦手な方や、何を飲めばいいのか分からない方にとっては、十分な大きさだということを理解いただこう。ぜひイベントで自分好みのベルギービールに出会えますように。

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